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このように思ったのは、創業者である祖父のあるお客様との会話からでした。
ある時、祖父と同年代でご高齢のお客様からご相談の電話がありました。電動自転車を購入したいと思っているがどう思うか、というご相談のようでした。祖父の答えは「奥さん、やめときなはれ。電動自転車は重たいし危ないでっせ。」
その会話を近くで聞いていた私は、思わず「プッ」と吹き出してしまいました。
税理士という職業柄、お客様のご相談に対する答えは、お金に関すること、税務的にどうか、といった内容が中心です。しかし、祖父はお客様が電動自転車を購入されて使われる姿を想像し、やめておかれた方が良いというアドバイスを自然にしていました。
尊敬する祖父のように、税理士である前に、人として、お客様の幸せを考えられる、そんな場所づくりを目指しています。

会社の数だけ経営者がおられ、経営者となられた経緯もそれぞれです。創業された方、後を継がれた方それぞれに悩みがあり、想いがあり、そして目標があります。
会社経営に決まった答えはありません。私たち税理士の使命は、納税義務の適正な実現であることはもちろんですが、さらに大切なのはそれぞれの方の想いに寄り添い、時には孤独と闘いながら走り続ける経営者の隣で伴走することだと私は信じています。

関与先となっていただいたすべての経営者の方にとって目標に向かって進むための一助となるべく、私たちは最善を尽くします。